姿勢改善で計算力UP!インナーマッスル強化の秘訣とは?

上半身インナーマッスル

普段何気なくしている姿勢が、実は計算成績にも影響を与えることをご存知ですか?
最新の研究では、『楽な姿勢』と『良い姿勢』が学習効率にどのように差を生むのかが明らかにされました。
姿勢改善によるパフォーマンス向上の秘密、そしてその鍵を握るインナーマッスルの役割について詳しく解説します!


姿勢改善が計算力に与える影響とは?

良い姿勢が健康やパフォーマンスに与える影響については多くの研究がされていますが、今回は姿勢が計算成績に与える影響についての研究を紹介します。
特に、日常生活でよく見られる「楽な姿勢」と「良い姿勢」の違いが、計算能力にどのように影響を与えるかに焦点を当てます。

計算成績向上における姿勢の役割:研究の背景と目的

大藤 晃義、稲毛達朗、金網 正司による研究では、日常的な姿勢が計算成績に与える影響を調査しました。
研究の目的は、「楽な姿勢」と「良い姿勢」での計算成績の違いを検証し、悪い姿勢がどのように計算能力に影響を及ぼすのか、また良い姿勢がどのように成績を向上させるのかを明らかにすることです。

姿勢が計算能力に与える影響を調査した実験方法

計算問題の実施方法と手順

簡単な加減乗除36問の問題セットを2種類(問題A・B)使用。
被験者は「楽な姿勢」と「良い姿勢」で1分間ずつ解答し、順番を逆にしても実施。

問題の難易度確認方法

問題A・Bの難易度が同じであることを確認するため、姿勢に関係なく両方の問題を解答。
正解率と解答率に大きな差はなし。

実験対象と環境設定

中学1年生

  • 対象
    クラス30名
  • 手法
    「楽な姿勢」と「良い姿勢」の2条件でテストを実施。
    2回、姿勢の順番を入れ替えて比較しました。

中学3年生

  • 対象
    210名
  • 手法
    午前と午後に「楽な姿勢」と「良い姿勢」でテストを実施。
    姿勢の順番も変更して比較し、疲労の影響を考慮しました。

高専生

  • 対象
    機械工学科3年生40名、5年生35名
  • 手法
    「楽な姿勢」と「良い姿勢」の2条件でテストを実施。
    学年による成績の差異も比較しました。

姿勢による計算成績の結果と分析

中学1年生の姿勢と成績

  • 楽な姿勢
    正解率: 33.3% 解答率: 35.6%
  • 良い姿勢
    正解率: 34.6%(+1.3%) 解答率: 36.8%(+1.2%)

わずかに「良い姿勢」が上回りましたが、大差は見られませんでした。

中学3年生の姿勢と成績

午前

  • 楽な姿勢 
    正解率: 56.9% 解答率: 60.3%
  • 良い姿勢 
    正解率: 58.1%(+1.2%) 解答率: 60.6%(+0.3%)

午後

  • 楽な姿勢 
    正解率: 51.4% 解答率: 53.6%
  • 良い姿勢 
    正解率: 55.6%(+4.2%) 解答率: 58.6%(+5.0%)

午後は疲労が影響していると考えられ、楽な姿勢での成績が大きく下がった一方で、良い姿勢はその影響を受けにくく、成績が向上しました。

高専生の姿勢と成績

3年生(40名)

  • 楽な姿勢 
    正解率: 50.4% 解答率: 56.6%
  • 良い姿勢 
    正解率: 58%(+7.6%) 解答率: 56.6%(変化なし)

5年生(35名)

  • 楽な姿勢 
    正解率: 55.3% 解答率: 63.5%
  • 良い姿勢 
    正解率: 63.9%(+8.6%) 解答率: 65.0%(+1.5%)

姿勢を正すことで、学年が上がるほど成績への影響が大きくなりました。
年齢や疲労度に応じて、姿勢の重要性が増すことが示されています。

良い姿勢が計算力に与える具体的な影響

良い姿勢が計算成績に寄与する理由として、姿勢が神経や血行の状態に影響を与え、脳の働きをサポートするためです。
悪い姿勢では筋肉の緊張や呼吸困難が生じ、脳の働きが低下する可能性があります。
この研究結果から、姿勢改善がパフォーマンス向上に直結することが明らかになりました。

良い姿勢を維持するためには、インナーマッスルの強化が欠かせません。
インナーマッスルは姿勢保持に重要な役割を果たす深層筋であり、これを鍛えることで、体幹の安定と姿勢の改善が期待できます。

インナーマッスル強化の方法:姿勢改善のためのアプローチ

インナーマッスルは関節の深い部分に位置し、関節を安定させる重要な役割を果たします。
そのため、姿勢改善やパフォーマンス向上のためには、インナーマッスルの強化が欠かせません。

以下の方法でインナーマッスルを効果的に鍛えることができます

エクササイズ

例えば、プランクやブリッジなどのエクササイズが効果的です。詳しくは「腰痛改善に効果的なインナーマッスル強化とエクササイズ」で説明しています。

市販のEMS


筋肉を刺激して効率よく鍛えることができるエレクトロマッスルシミュレーション(EMS)機器を使用するのも良い方法です。詳細は「インナーマッスルの真実:全身の深層筋とEMS活用法」で紹介しています。

ストレッチポール


筋肉をほぐし、姿勢改善に役立つストレッチポールについては、「腰痛改善に効くインナーマッスルとポール」で詳しく説明しています。

バランスイージーで姿勢改善をサポート!


さらに、学習やデスクワーク時に「バランスイージー」を使うことで、自然と正しい姿勢を保つことができます。
バランスイージーは、座るだけで上半身のバランスが整い、姿勢が改善されるよう設計されています。
特に120度の角度で座ることで、理想的なS字カーブを自然に保つことができ、骨盤や内臓への負担も軽減されます。

また、正しい姿勢を保つことで呼吸が深くなり、脳への酸素供給がスムーズになります。
これにより集中力が向上し、短時間でも効率よく学習ができるようになるのです。

姿勢改善とインナーマッスル強化の総まとめ

良い姿勢を保つことで、計算力や集中力が向上し、学習効率がアップします。
そのためには、インナーマッスルの強化が重要です。
エクササイズやEMS、ストレッチポールを使ってインナーマッスルを鍛えること、そしてバランスイージーを活用することで、効率的に姿勢改善を進めることができます。

【参考文献】

大藤 晃義,稲毛達朗,金網 正司:姿勢と計算成績との関係について,日本カイロプラクティック徒手医学学会誌,6,77-81,2005

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