お尻や足がしびれたり痛んだりすることはありませんか?
もしかすると、それは「梨状筋症候群」かもしれません。
長時間座っていると特に悪化するこの症状は、放っておくと日常生活にも影響を与えることがあります。
でも安心してください!この記事では、梨状筋症候群とは何か、そして自宅で簡単にできる対策や運動をわかりやすくお伝えします。
梨状筋症候群ってどんなもの?
まず、梨状筋(りじょうきん)というのは、お尻の奥にある筋肉のことです。
この筋肉が緊張したり硬くなることで、すぐ近くを通っている坐骨神経(ざこつしんけい)を圧迫してしまい、お尻から足にかけて痛みやしびれが起こるんです。
これが梨状筋症候群です。
主な症状
• お尻がズキズキする
• 太ももや足の外側にしびれを感じる
• 座っていると痛みが強くなる
• 立ち上がると少し楽になることがある
特に長時間同じ姿勢で座っている人や、運転時間が長い人に多く見られる症状です。
どうすれば良くなるの?
専門家の研究によると、梨状筋症候群は運動療法(特定の運動による治療)で改善が期待できるとされています。
実際に、運動を取り入れることで多くの患者さんが痛みやしびれを和らげることができています。
簡単にできる運動療法
では、家でもできる簡単な運動やストレッチをご紹介します。
どれも無理なくできるものなので、ぜひ試してみてください。
お尻のストレッチ
1. 椅子に座り、片足を反対側の膝の上に乗せます(足を組むような形)。
2. 背筋を伸ばしながら、少し前に体を倒します。
3. そのまま20秒ほどキープし、反対の足も同様に行います。
股関節の運動
1. 仰向けに寝て、片方の膝を胸に引き寄せます。
2. ゆっくりと左右に膝を動かし、股関節周りの筋肉をほぐします。
足のひねり運動
- 仰向けで膝を伸ばしてリラックスします。
- 片足をゆっくり外側にひねり、また元に戻します。これを何回か繰り返します。
EMSを使ったアプローチ
EMS(筋肉刺激装置)は、電気刺激を利用して筋肉を収縮させる方法です。
梨状筋症候群の症状緩和にも役立つことがあります。
ランダム複合高周波EMS『シェイプメイト』
この製品は、従来のEMSとは異なり、20Hzから2万Hzの「ランダム複合高周波」を搭載。
筋肉が慣れずに効果的な刺激を受け続けられるため、深層筋(梨状筋など)にまでアプローチし、緊張をほぐし、痛みやしびれの軽減が期待できます。
EMSは運動療法と併用することで、さらに効果を高めることができます。
どのくらい続ければいい?
この運動を週に2回ほど取り入れることで、約5〜6週間で効果が感じられると言われています。
中には、1〜2ヶ月で痛みが大幅に軽くなる人もいるので、根気よく続けることが大切です。
まとめ
梨状筋症候群は、お尻の筋肉が硬くなって神経を圧迫することで起こる状態ですが、運動療法やEMSを活用することで、症状の改善が期待できます。
今回紹介した運動やEMSを生活に取り入れて、症状の緩和を目指してみてください。
もし痛みやしびれが続く場合は、専門家に相談することをお勧めします。
セルフケアと専門的な治療をうまく組み合わせて、健康的な体作りを進めましょう!
【参考文献】
山崎 雅美, 林 典雄, 赤羽根 良和, 中宿 伸哉, 吉田 徹:梨状筋症候群に対する運動療法の考え方とその成績,第40回日本理学療法学術大会抄録集,32(2),2005.
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