筋トレ後の入浴が筋肥大に与える逆効果と対策

トレーニングする男性 上半身インナーマッスル

筋力トレーニング後のリカバリー方法として入浴がよく推奨されてきましたが、最近の研究はこの見解に疑問を投げかけています。
特に、入浴が筋肥大に与える影響については再評価が必要です。
この記事では、入浴が筋肉のリボソーム量に及ぼす影響と、筋トレ後の最適な回復方法について考察します。


筋トレ後の入浴は筋肥大に良いとされていた

筋力トレーニングを行うと、筋肉内のリボソームが増加します。
リボソームは筋肉の成長を促進するタンパク質を合成する役割を担っています。
温水入浴がリボソームの合成を促進し、筋肥大に寄与すると考えられていましたが、最近の研究ではこの見解に疑問が投げかけられています。

筋トレ後の入浴が筋肥大に逆効果

小谷らの研究では、筋力トレーニングを行ったラットを「入浴群」と「入浴なし群」に分け、入浴群には41.2℃の温水に20分間浸す処置を施しました。
その結果、入浴がリボソームの量を増加させることはなく、むしろ減少させる傾向が見られました。
これは、筋力トレーニング後の入浴がリボソーム量に悪影響を及ぼし、筋肥大を妨げる可能性があることを示唆しています。

筋トレ後の入浴と回復方法の選び方

この研究結果から、筋トレ後の温水入浴が筋肥大に逆効果となる可能性があります。
入浴がリボソーム量を減少させるため、筋肥大の進行に影響を与えるかもしれません。
そのため、リカバリーには他の方法を検討することが望ましいです。
入浴をする場合は、軽いシャワーやぬるめのお湯に短時間浸かることで、リラックスしつつ影響を最小限に抑えることが考えられます。

筋トレ後にEMSによる効果的リカバリー


EMS(電気筋肉刺激)は、筋トレ後のリカバリーに最適な方法です。
筋肉を軽く刺激し、収縮と弛緩を繰り返すことで、緊張を和らげリラックス効果を高めます。
清田らの研究によると、EMSは筋疲労の回復において有効であり、最適な刺激パラメータを設定することでさらに効果的です。
EMSを使うことで、筋肉の回復を助けながら、心地よいリラクゼーションを自宅で簡単に実現できます。

まとめ

入浴が筋肥大に逆効果をもたらす可能性がある中、EMSは安全で効果的なリラクゼーション手段として注目されています。
忙しい日常の中でも、手軽にリフレッシュできるEMSを取り入れてみましょう。

【参考文献】
小谷 鷹哉:入浴が筋力トレーニングによるリボソーム量の増加を促進する可能性,日本健康開発雑誌, 45(0), 87-92,2024

清田 有希, 大森 茂樹, 河原 常郎, 土井 健次朗, 倉林 準, 門馬 博, 八並 光信:筋疲労回復におけるElectrical Muscle Stimulation の最適刺激間隔と周波数の検討, 第48回日本理学療法学術大会 抄録集, 40(2), 2013

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